2010年10月24日日曜日

豪ドル高は危ない?


最近、豪ドル債が人気です。

しかし、豪ドルは今、円以上に米ドルに対して高くなっています。これは、輸出依存型であるオーストラリア経済にとって悪影響を与えないのでしょうか?

答えはNoです。日本と違い、オーストラリアにとって豪ドル高は経済への大きなマイナスにはなりません。

理由はなんでしょう?

2つあります。
  1. 豪ドル安へ誘導する余地があること
  2.  輸出入の内容が良いこと

豪ドルへ誘導する余地があること


オーストラリアは景気が過熱しないように金利を上げて抑えているため、その金利を下げることで豪ドル安へ誘導してコントロールする余地があります。

逆に、日本はもうこれ以上金利をさげることができないところまできているので、コントロール不能になってしまっています。

これが、オーストラリアと日本の違いの1つです。

輸出入の内容が良いこと


日本は5兆円の貿易黒字のため円高のマイナス影響が大きくなってしまいますが、オーストラリアの貿易収支はトントンです。

さらに、日本と違い、材料を輸出して製品を輸入する形になっているため、豪ドル高の場合は材料を売るのが安くなってしまいますがその分製品を買うのも安くすむので、それで相殺されます。そのため、日本ほど自国通貨高によるダメージを受けません。

これが、もう1つの違いです。

いかがでしょうか。

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